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桜井 勉; 高橋 昭; 藤沢 銀治
Journal of Nuclear Science and Technology, 19(3), p.255 - 258, 1982/00
組成の異なるゼオライト(4A,5A,10X,13X)とKrF(気体)を低温(-40C)で反応させ、この方法によるKr固定化の可能性を調べた。4A及び10Xには効果が認められなかったが、5A及び13XゼオライトにはKrを封入する能力のあることがわかった。とくに、13Xゼオライトは1g当たり9.7cc(STP)のKrを吸収し、その大部分は300~600Cまで保持される。Kr固定化の新しいプロセスとして有望である。
桜井 勉; 高橋 昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 15(8), p.574 - 579, 1978/08
被引用回数:6酸化物燃料再処理の際に起る可能性のある、次の三つの反応の生成物を調べた。(i)フッ素によるルテニウムのフッ素化反応、(ii)酸素-フッ素混合ガスとルテニウムの反応、および(iii)酸化ルテニウムのフッ素化反応に引き続いて起る二次反応。実験の結果、(i)の反応性生物はRuF,(ii)ではRuFとRuOF,(iii)ではフッ素化生成物RuOFが装置内で容易に分解することがわかった。
桜井 勉; 高橋 昭
Journal of Nuclear Science and Technology, 12(5), p.308 - 313, 1975/05
被引用回数:2フッ素ガスによるUOのフッ素化反応は200Cでは進まないが、これに少量の臭素を添加すると速やかに反応が起りUFが生成することがわかった。添加する臭素量はフッ素濃度の約6%で充分であり、直接フッ素化反応管に供給してよい。これは臭素とフッ素が速やかに反応してフッ化臭素を生成し、これが低温でもUOをUFにフッ素化するためである。臭素がフッ素化反応に対して触媒のような作用をすることがわかった。
桜井 勉
J.Phys.Chem., 78(12), p.1140 - 1144, 1974/12
気体三フッ化臭素とフッ素をそれぞれ二酸化ウラン粉末と反応させ、反応プロセスの比較から両フッ素化剤の反応特性を検討した。両反応において二酸化ウランはフッ化ウラニルを経て六フッ化ウランにフッ素化される。BrF-UO反応は40Cでも進行しUFを生成するのに対し、F-UO反応では390C以上に温度を上げないとUFの生成は認められなかった。三フッ化臭素を用いると穏やかな実験条件の下でフッ素化を進めることができる。